シアトル在住のエージェントで元全米リアルター協会日本大使マーク北林氏によるレポー トです。全米とシアトルのデータがありますのでご覧ください。
【全米既存住宅年間売買件数予測】
2022 年 2 月に発表された予測販売件数は 602 万戸で、対前年比では 2.4%ダウ ンし対前月比でも 7.2%のダウンが見込まれます。 一方で中位価格は対年比 15.0%上昇し、引き続き販売価格には上昇傾向がみら れます。在庫数は前年よりは減少しますが、前月に比べて若干増ました。
【シアトル・キング郡の 2022 年 2 月度販売実績データ】
数字としては全体的に上昇傾向であることが伺えますが、マーク氏によるとこ れは全米でみられるシーズン動向(季節性の市場変動)であるようです。 1 月は年末年始の影響で市場全体がスロースタートを切るので、必然的に 2 月は 増加傾向が現れます。
2 月になると、新規物件数・契約件数・決算件数も上がりますが、対年比でみる とマイナスが多く、去年に比べると買い手にとっては厳しい市場になる模様で す。青枠で表示されている、「販売までの日数」も 1 月と比較して 6 日分から 10 日分の若干の増加のみでした。
【3 月の動向について】
2 月度はシーズンの影響もあり、予想可能な動向が多くみられたのではないでし ょうか?では来月の市場動向はどうでしょう? マーク氏によると「3 月にはローンの利子の変動、インフレ上昇、ウクライナな どの要因の影響がどれだけ反映されるかがみどころだと思います。」とのことで す。
(執筆協力・資料提供:マーク北林氏, NAR &NWMLS / 記事執筆:パシコム・グ ローバル)
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