サンフランシスコの2月の不動産市場データが発表されました。
1) 春に向けて市場が活況を迎える
2023年のサンフランシスコは経済的、社会的、そしてメディア報道においてもパンデミック後の低水準を記録。しかしながら、金利の大幅な改善や最近史上最高値を記録した金融市場、消費者の信頼感などのマクロ経済の改善と共に、1年で最も忙しくなる春商戦に向けて世界の大都市としての信頼の回復を促している。
2) サンフランシスコ月次販売件数
1ヶ月の販売件数には、ほとんどが前月のオファー受諾が反映されている。
2024年2月の販売件数は前年同月比で32%増加した。春先まで販売件数が急増することはほぼ間違いない。
3) サンフランシスコ高価格帯住宅販売件数
高価格帯の販売件数は季節によって大きく変動し、春が最大の販売シーズンとなるのが一般的である。2024年1月~2月の300万ドル以上の住宅販売件数は前年比60%増であった。
4) 1990年以降のサンフランシスコ住宅価格動向
販売価格の中央値とは、半数がより高く、半数がより安く販売された価格のことである。基準となる販売価格には非常に大きな幅があり、市場価格の変動以外の要因にも影響されることが多い。月次的、季節的な変動はよくあることで、販売価格の中央値は、春にその年のピークを迎えることが多い。
2024年2月の住宅販売価格中央値(3ヶ月ベース)は前年同月比3.3%上昇、単月ベース(3ヶ月ベースではなく)では11.5%上昇した。
5) 2005年以降のサンフランシスコのコンドミニアム価格推移
前年同月比では、2024年2月のSFマンション販売価格中央値(3ヵ月)は約5.5%上昇した。
6) サンフランシスコ不動産市場での平均在庫日数(売却スピード)
戸建て(緑線)はコンドミニアム(青線)よりも平均市場滞在日数が大幅に短い。
2024年2月、市場の過熱に伴い、市場滞在日数が急減した。住宅はより早く売れている。
※このレポートは、不動産取引時の説得根拠になるものではなく、また、将来を予測するものではありませんのでご了承ください。諸々の統計・数値の解釈等はご自身の判断で行っていただくとともに、不動産投資や取引の参考にしていただけますと幸いです。
(資料提供・執筆協力:秦 晴子氏 / 執筆協力:パシ・コム グローバル)
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